「ドラえもん」ゴールデン撤退について思うこと
ついにこの日が来ました。
『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』、10月から土曜夕方へ“お引越し”-テレ朝POST
https://post.tv-asahi.co.jp/post-96024/
「ドラえもん」の曜日移動についての正式発表です。
これまでの金曜夜7時から、土曜夕方5時へのお引越しが決まりました。
「ドラえもんはゴールデンではそろそろ限界なんじゃないのー」的な記事を書いてから早4ヶ月。
まさかこんなに早くその日が来るとは思ってもいませんでした。
今回はこの正式発表について思ったことを、ただひたすらに書いていこうと思います。
●デマでしょ
先月の末に、各ネットニュースが突如この話題を取り上げて以来、身を焦がされた1ヶ月でした。
報道をみて最初に思ったことは「いや、デマでしょ」でした。
ただ、当ブログを訪れてくれた方々のコメントを見て次第に焦りを覚えるようになり、ついにはテレビ朝日に問い合わせる始末。
ずっと「デマであってほしい」と思っていました。
「金曜夜7時じゃなくなるんだな」と薄々分かっていても、それを認めまいと必死でした。
10月以降も何事もなかったかのように、金曜夜7時に放送されていることを願っていました。
でも、もうどうしようもないですね。
正式に決まってしまった以上、私たち一般視聴者がどうあがいたってこの事実は覆りません。
●やっぱり視聴率!
「ドラえもん」がゴールデンからの撤退を余儀なくされた要因は視聴率の低下です。
視聴率が良ければわざわざゴールデンから夕方に移動する必要はありません。
現在「ドラえもん」の視聴率は8%前後です。この数字はテレビアニメとしては決して低くはないのですが、ゴールデンの番組となるとかなり低い方です。
「ドラえもん」の裏番組がコンスタントに12%前後の視聴率を取っていることを考えると、より現状が伝わるのではないかと思います。
「視聴率が悪いから放送時間を変える」こと。
これは決して珍しいことではありません。
それに加え「より視聴率が取れる番組を編成する」ことは当たり前です。
今回の移動は、小学生以下の子供たちがメインターゲットの「ドラえもん」で視聴率を取ることは、もう限界であると判断されたということに等しいです。
おそらく子供たちの中で「ドラえもん」を観る子の割合に、この数十年でそこまで大きな変化はないと思います。
では何が変わったのかというと、子供の数です。
「ドラえもん」を観る割合は変わらなくても、子供の数が減少すれば、視聴率が低下するのは必然です。
ですからテレビ朝日がこれ以上放送を続けても視聴率の増加を見込めない子供たち向けの番組をゴールデンから撤退させるのは、視聴率の面から見ればごく自然な流れだと思います。
この秋からテレ朝は「ドラえもん」→「しんちゃん」→「Mステ」というもはや様式美に近い若者向けの編成を捨て、「※マツコ有吉のかりそめ天国」→「ザワつく金曜日」といった、さらに大人(主に40代以上)をターゲットにした番組を編成するわけです。
この編成で結果が出れば、金曜※21時に移動との報道があった「Mステ」も危ういですね。
前2番組と比べて「Mステ」だけターゲットが若いため、毒舌やゴシップといった番組に取って代わられる可能性は高いです。
※正式発表ではないです
つまりテレビ朝日は目先の視聴率を稼ぐために、未来の視聴者を育てることを放棄したのだと私は捉えています。
テレビを観る習慣がない子供が、大人になったときテレビを観る時間が増えているとは思いません。
テレ朝は特に今視聴率に敏感なんですよね。
視聴率3冠王を5年保持している日テレに、テレ朝は肉薄しています。
そんな実情もあり、視聴率があまりよろしくない金曜夜7時台のアニメ枠にメスが入ることは特段不思議なことではないです。
社長も変わったことですしね。
●いまさら文句を言うよりも
我々一般視聴者にできることは一つ。
それは‘リアルタイムでドラえもんを観ること”だと思います。
前述の通り、「ドラえもん」の放送時間が変更されたのは視聴率によるものです。
夕方5時という枠で、ゴールデン時代よりも視聴率を取ることはかなり難しいと思います。
求めらる視聴率のハードルは低くなるとは思いますが、あまりにも視聴率が悪ければ放送時間の再変更や縮小をありえます。
もっと悪い結果を招くこともあるかもしれません。
そうならないためにも、とにかく放送を観る。
結局これが遠回りのようで一番の近道だと思います。
●ファンの独り言
これは本当に一ファンのただの願望に過ぎないんですが、もっともっと色々な人に「ドラえもん」観てほしいんです。
今まさに子供だよって人も、もう大人だよって人も、これから生まれてくる人も、皆んなに観てほしいんです。
笑ったり泣いたり、時にはつまんないと嘆いたり、でもふと、深く考えさられたり…。
「ドラえもんじゃなくてもいいじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、「ドラえもんじゃなきゃ駄目なんです」と言いたいです。
「ドラえもん」だからできることがあります。
「ドラえもん」だから伝わるものもあります。
これは嘘じゃないです。絶対にあります。
「ドラえもん」がくれた、たくさんの思い出が私にそれを絶対だと思わせるのです。
かなり主観的でふわっとした話になってしまいましたが、とにかく「ドラえもん」にはまだまだ頑張ってもらわないといけません。
そのためにはどうしてもある程度の視聴率が必要です。
だからできるだけリアルタイムで放送を観ましょう!誰が何と言おうと、少なくとも私はそうします!
余談ですが、「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」がゴールデンが撤退するということは、民放のゴールデンからアニメと30分番組が消滅するということです。
個人的にはこの事実も結構ショックです…。
●終わりとお詫びに
気持ちの整理もつかないまま、ただひたすらに思ったことを書き殴ったのでいつも以上にまとまりのない文章で申し訳ないです。
落ち着いたらじっくり加筆修正して、今よりは読める文章にしたいと思っているので許してください。
最後にのび太くんの言葉をお借りして
てんとう虫コミックス16巻「宇宙ターザン」より
いや、落ち目とは微塵も思ってないですよ?
ただ正式発表を見たとき真っ先に頭に浮かんだので…。